中古住宅のリノベーション費用は?安く抑える制度や失敗例も解説
中古住宅を購入してリノベーションすることで綺麗で自分好みのデザインにできます。
費用も新築住宅と比べて圧倒的に安く抑えることも可能です。
しかし、リノベーションは自由度が高いため、いつの間にか予算を超えてしまうこともあります。
そこで今回は、リノベーションの費用や減税制度、失敗しやすいポイントなどを解説します。
中古住宅のリノベーションを検討している方はぜひ参考にしてくださいね。
【コラムでわかること】
- 中古住宅をリノベーションするメリット
- リノベーションの費用相場
- 減税制度や補助金
- リノベーションの失敗しやすいポイント
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~table of contents~
中古住宅をリノベーションするメリット
中古住宅購入後に自身でリフォームしている割合は、中古戸建住宅「43.1%」中古マンション「32.7%」になっています。
(参照サイト:国土交通省 令和3年度住宅市場動向調査報告書 )
売主によるリフォーム済み中古住宅を含めるとさらに増えます。
このように大勢の方がリフォームやリノベーションをして快適なお住いにしていることがわかります。
では、中古住宅を購入してリノベーションするメリットとはなんでしょうか?
【リノベーションのメリット】
- 新築より費用を安く抑えられる
- 家族にあった間取りにできる
- デザインや設備の自由度が高い
- 耐震性や断熱性も補強できる
「家族にあった間取りやデザイン」「こだわりの住まい」にするには、最初に注文住宅や新築住宅を思い浮かべるかと思います。
しかし、新築住宅はすでに間取りやデザインが決まっているため自由さはありません。
また、注文住宅ではゼロから設計するため、費用も打ち合わせのための時間も多くかける必要があります。
リノベーションなら費用も時間もこだわりたい部分だけにかけることができます。
新築住宅より費用を抑えながらも自由度が高い間取りやデザインにできることがリノベーションの大きなメリットです。
また、中古住宅で気になるポイントは耐震性と断熱性かと思います。
築年数が古い物件では特に問題はないか不安になりますよね。
しかし、中古戸建てであれば耐震や断熱の補強、中古マンションでも断熱の補強が可能な場合があります。
断熱材を入れ替えることで中古住宅でも暖かい住まいにすることができますね。
中古住宅リノベーションの失敗例と対策
リノベーションするなら購入する中古住宅の状態や構造が重要です。
失敗しやすい例をご紹介しますので、購入前に確認して頂けばと思います。
中古戸建ては立地や構造で失敗しやすい
中古戸建てはマンションよりリノベーションの自由度が高くなります。
しかし、完全に自由にしてよいというわけではありません。
窓の位置や素材、外観の色など購入した土地によっては制限受ける場合があります。
また、構造においても間仕切り壁や柱で住宅の耐力をとっている場合には撤去することができません。
特に、壁は撤去できても柱が撤去できずに邪魔になることもあります。
大幅な間取り変更を希望であれば、中古住宅購入前にリノベーション業者に確認しておくとよいでしょう。
築年数が古い戸建ては耐震性で失敗しやすい
築年数が20年以上の戸建ては、建物にほとんど価値がつきません。
そのため、土地の評価額のみで安く購入することができます。
築20年以上でも多くの物件では、問題なく住めるため立地条件を重視して購入できますね。
しかし、極端に古い中古戸建てには注意が必要です。
劣化具合によっては、補強するより建て替えるほうが安く住めることもあります。
予想以上のリノベーション費用にならないためにも、築年数が古い物件ほど建物の状態確認が重要です。
中古マンションは管理規約や構造で失敗しやすい
中古マンションをリノベーションするなら「管理規約」と「構造」は事前確認しておきましょう。
管理規約はマンションごとに定められています。
リノベーションやリフォームがおおまかに可能でも、実は細かく素材や床材の制限がある場合があります。
そのため、リノベーション可の中古マンションだからと安易に購入せずに、希望のデザインが実現できるか確認しましょう。
また、フルリノベーションや間取り変更を希望するならマンションの構造は重要です。
マンションには主に「ラーメン構造」と「壁式構造」があります。
間仕切り壁を撤去して大幅に間取り変更がしやすいのは「ラーメン構造」です。
自由度が高いリノベーションが可能です。
「壁式構造」は間仕切り壁で耐力をとっている個所が多いため、リノベーションの自由度が低くなります。
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中古住宅のリノベーション費用相場はいくら?
中古住宅のリノベーションの費用は「リノベーションする箇所や範囲」によって大きく異なります。
目安となる費用相場は「300万円~1500万円」です。
リノベーションの内容によっては2000万円を超えるケースもあります。
築年数別のリノベーション
【築5年以内の中古住宅】
設備が故障しておらずそのまま利用できることが多くなります。
そのため、クロスの張り替えや収納棚を追加するなどこだわりたい部分だけに費用をかけることができます。
【築10年~15年の中古住宅】
水回りの設備の交換やクロスの張り替え、フローリングや畳の張り替えが必要になるケースがでてきます。
また、内装だけではなく屋根や外壁の補修も検討するラインです。
購入前に雨漏りしていないか確認することも大切です。
【築20年以上】
築20年以上の物件では、大規模なリノベーションが必要になることがあります。
耐震性や断熱性のリフォーム、設備の総入れ替えや外壁塗装など含めて1000万円を超えることも少なくありません。
中古住宅のリノベーション費用を抑える減税制度や補助金
中古住宅のリノベーションで利用できる減税制度や補助金があります。
これらを上手に利用することで費用を抑えてリノベーションすることができます。
しかし、すべてのリノベーションに利用できるわけではありません。
工事内容やリノベーション費用など条件を満たす必要があります。
住宅ローン減税
中古住宅購入で利用できる住宅ローン減税ですが、リノベーションでも利用できます。
住宅ローン減税(住宅ローン控除)は、所得税や住民税から10年間控除が受けられる制度です。
年末の住宅ローン残高によって控除額が異なりますが、認定住宅なら「最大210万円」その他の住宅なら「最大140万円」控除されます。
住宅ローン減税の対象になるためには、10年以上の借り入れやリノベーション費用が100万円以上などの条件があります。
リノベーション費用を「住宅ローンと一体化」や「リフォームローン」を組んだ場合どちらも利用することができます。
リフォーム減税
ローンを組まずに自己資金で特定のリフォームをした場合には、リフォーム減税を利用できます。
耐震リフォームやバリアフリー、長期優良住宅化リフォームなどをすることで「10%の控除」が適用になります。
工事の内容よりますが「最大60万円~80万円」控除されます。
(詳しくはこちら:耐震改修工事をした場合 住宅耐震改修特別控除 国税庁 )
補助金
リフォームやリノベーションに対して、国や自治体から補助金や助成金を受け取れる場合があります。
注意点として、一般的にリノベーション工事をする前に申請が必要になります。
着工後に申請した場合、受けつけてもらえないことがあります。
また、予算には上限が定められているため、上限に達すると期限内でも締め切られてしまうことがあります。
そのため、リノベーションやリフォームをすることが決まったら早めに申請することがポイントです。
補助金の金額は工事の内容やお住いの自治体によって異なります。
まとめ
中古住宅のリノベーションでは、リノベーションに適している中古住宅を購入することが大切です。
建物の状態によっては費用を抑えてリノベーションすることができます。
どの中古住宅がリノベーションに適しているのか判断するためにも、リノベーションと中古住宅の仲介どちらもできる不動産会社がおすすめです。
希望の間取りやデザインが実現できる中古住宅を購入しやすくなりますよ。
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