中古住宅を断熱リフォームで快適な家に
中古住宅の購入を検討している方で「中古住宅は寒そう」と躊躇してしまう方がいうます。これは半分正解で半分不正解。マンションも戸建ても中古住宅でも暖かい物件はちゃんとあります。
しかし、築年数が経っている家などに寒いという家もあるのも事実です。そんな時は断熱性能をよくするリフォームを行いましょう。快適に過ごせる家に変身します。今回は中古住宅の断熱リフォームについてご紹介します。
中古住宅をリフォーム
中古住宅は何かしらのリフォームをする方が多いでしょう。修理が必要な物件もあれば、間取りを変更したい方、大きなリフォームはそこまで必要ないけれどキッチンを変えたいなどリフォームの動機には様々あります。
中古住宅のリフォームではどのような事が出来るのでしょうか。どんなリフォームが出来るかを押さえた上で自分の希望の家と予算などを考えながらリフォームを検討していきましょう。
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間取りやデザイン・色を変える事ができる
リフォームで家のデザインや色を一新する事が出来ます。自分の好みの色を使用することもできれば、カフェ風など希望のデザインをリフォーム会社と相談しながら決めていくことも出来ます。
また、スケルトンリフォーム（構造体のみにして壁などを新たに作っていくことリフォーム）にすれば間取りや部屋の大きさの変更といったリフォームも可能です。
家の性能や防犯を高める事ができる
リフォームでは家の断熱や気密といった暖かさを保つ工夫を凝らす事が出来ます。また、玄関や窓を最新の物に変える事で防犯に強い家にすることも出来るのです。大きなリフォームから部分リフォームまで予算に合わせて様々な方法があるので強化したい場合は調べてみましょう。
キッチンやバス・トイレを新しく出来る
「家に住む上で特に問題はないけれど、せっかくなら新品のキッチンにしたい！」という要望も叶える事ができます。キッチンのみ、トイレのみなど気になる部分だけ交換することも出来るので、住宅設備メーカーに相談してみましょう。
断熱リフォームとは？
様々な事が実現できるリフォームですが、中でも断熱リフォームは家で快適に過ごすためには欠かせないリフォームの一つとなります。夏涼しく冬暖かく家の中で過ごしたいというのは誰でも考える事です。エアコンで調節するのも一つの手段ですが、電気代がかさんでしまいますしエアコンのかけ過ぎで病気になる可能性も存在します。
家の断熱性を高める事で、外気から家の中を守り常に一定の温度を保つ事ができます。特に築年数が経っている家では断熱性能が低く夏暑く冬寒い家も存在します。そのような場合でも断熱を高めるリフォームを行えば快適な家にする事ができるのです。断熱を高めるには壁、窓、玄関と主に３箇所をリフォームする必要があります。
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断熱リフォームのポイント
壁には断熱材と呼ばれる材料が使われています。この断熱材によって家やマンションの断熱が保たれているのです。戸建ての場合は壁が剥き出しになっているので、壁の断熱が非常に重要です。マンションの場合は自宅の周りにさらに壁があるので、戸建てほど影響度は低いですが、熱が逃げていく箇所とはなっているので、検討してみましょう。
ただし、断熱材を厚くすると必然的に部屋の広さは狭くなります。特にマンションの場合は部屋の構造を外に広げる事は出来ないのでじっくりと検討してください。
窓は断熱材などを使用できないため、家の中でも特に熱が逃げていく箇所です。窓はガラスで出来ている事がほとんどなので、ガラスを分厚くする事で断熱を高める事ができます。複層ガラスやトリプルサッシなど層を厚くした窓ガラスにすれば断熱性能は格段に上がります。
戸建ての場合は窓の数が多いので、リビングや寝室など窓の大きさが広い場所や特に過ごす時間が長い部屋のみリフォームする事でも効果は高いでしょう。また、窓の広さ自体を狭くする事でも断熱性は高まります。
玄関は玄関ドアと玄関ドアに使用しているガラスのどちらも断熱性に関係してきます。また、玄関ドアは採光性が低いためガラスを多く使用して日光を取り入れる工夫をするだけでも玄関や部屋の中を暖かくする事ができます。
断熱リフォームの費用相場
断熱リフォームはどこの箇所をどこまで行うかによって費用に差があります。それぞれの費用相場を押さえた上で、断熱リフォームを施工したい箇所や予算とのバランスを考えて施工しましょう。
断熱リフォームは主に壁、床下、天井、窓や玄関で行います。それぞれどの程度の費用相場かを見ていきましょう。
全体リフォーム
壁や床下、天井など家全体の断熱性能を上げたい場合は戸建とマンションによって費用にかなり差が出ます。理由としては戸建の方が壁や床下の面積が広く費用がかさむからです。
一般的には戸建住宅で300万円〜1,000万円ほど。マンションでは200万円〜500万円ほどとなっています。戸建住宅の場合は家の構造や広さによってかなり差額が大きいのでリフォーム会社に概算を出してもらってみましょう。
壁のリフォーム
壁の断熱性能をあげる場合は、外側に断熱材を付け足すか、内側に断熱材を付け足すか、断熱効果のある塗装を行うかと手法が様々あります。手法によりますが、おおよそ1㎡あたり数千円〜2万円ほどが断熱材の価格となります。
壁の断熱リフォームはある特定の場所のみを行なってもほとんど効果はありません。全体を行うとおおよそ100万円前後となるケースが多いようです。
床下のリフォーム
床下のリフォームは1㎡あたり5千円〜1万円前後が費用相場となっています。もちろん全体のリフォームを行なった方が良いですが、リビングのみや戸建住宅の1階部分のみといった方法も可能です。
床下に断熱材を敷き詰める際は戸建住宅であれば床裏から敷くことも可能なので、実は戸建住宅の方が工期も早く済ませられるケースが多いです。
天井のリフォーム
天井のリフォームは1㎡あたり5千円〜1万円ほどとなっています。天井は施工箇所も限られているため、実は住宅全体で数万円〜数十万円ほどとコストを抑えた上でリフォームする事ができます。
窓や玄関のリフォーム
窓は数や大きさ、どんな窓にするかで費用に差が出ます。ガラスとサッシをどちらも交換すると一枚あたり10万円前後が費用相場となっています。ガラスのみを複層ガラスにするなど行えばコストを抑える事ができます。
玄関の場合は、玄関ドアの交換を行うこととなります。高性能玄関ドアで30万円〜40万円ほどが費用相場となっています。
断熱材や素材によって費用が変わる
断熱材や各箇所の素材は年々進化しています。現在ではゼロエネルギー住宅も登場しており、良くしようと思えばいくらでも良く出来るのが断熱リフォームです。
断熱リフォームを行う場合は、天井や床など冷えやすい箇所を整理した上で、予算を持ってリフォーム会社の方と相談しましょう。どの程度の材料を使用するかは予算によって変わってくるのです。
まとめ
今回は中古住宅の断熱リフォームについてご紹介しました。
きちんとリフォームを行えば中古住宅でも夏涼しく冬暖かいという快適な家づくりを行う事ができます。中古住宅購入の際にはリフォームをすることも前提に予算や計画を立ててみてください。
