中古住宅購入でよくある失敗例とは?リノベーションで後悔しないための選び方や対策
近年、中古住宅を検討する人が増えています。
新築より価格を抑えて購入できるメリットやリノベーションすることで、間取りやデザイン、設備などご家族にあった住宅にできます。
しかし、中古住宅購入やリノベーションに対して不安に思う人は大勢います。
そこで今回は、中古住宅購入の失敗例やリノベーションで後悔しない選び方、対策などをご紹介します。
【コラムでわかること】
- 中古住宅購入のよくある失敗例
- リノベーション前提での選び方や対策
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中古住宅購入の失敗例
住宅ローン控除が利用できない
住宅ローン控除(住宅ローン減税)は、新築住宅だけではなく中古住宅の購入でも適用されます。
しかし「耐震性」や「床面積」の問題で購入した中古住宅では住宅ローン控除が利用できなかったと後悔する人もいます。
【中古住宅の住宅ローン控除の内容】
住宅の性能 | 借入限度額 | 最大控除額 | 控除期間 |
認定住宅 ZEH水準省 エネ住宅 |
3,000万円 | 210万円 | 10年間 |
上記以外 | 2,000万円 | 140万円 | 10年間 |
年末の住宅ローン残高に対して控除率「0.7%」が10年間適用され「最大210万円」控除されるお得な制度です。
住宅ローン控除が適用されるための条件は下記になります。
【住宅ローン控除の条件】
- 新耐震基準に適合している住宅(昭和56年6月1日以降の住宅)
- 返済期間「10年以上」
- 床面積「50㎡以上」
- 所得金額「2,000万円以下」
- 床面積の2分の1以上が居住用
- 自らの居住すること
購入後に後悔しないためにも、住宅ローン控除の適用条件を満たすか確認しておきましょう。
リフォーム費用が予想以上
価格の安さを重視して築年数の古い物件を購入しても、リフォーム費用が予想以上にかかってしまい失敗したと思う人もいます。
また、購入前には気づけなかった不具合が住んでみてから判明し、追加のリフォーム費用を支払うケースもあります。
価格を抑えて中古住宅を購入してもリフォーム費用が高くなりすぎては意味がありません。
購入前にリフォームが必要な箇所を確認し、リフォーム費用も合わせた資金計画をしてみましょう。
特にリフォーム費用が高くなりやすい下記項目は事前チェックが重要です。
家の構造躯体 | 基礎のひび割れ、床の傾き、シロアリによる腐食等 |
設備や配管 | 特にキッチン、トイレ、お風呂の水回り |
雨漏りや水漏れ | 天井裏を確認 |
クロスやフローリング | 面積が広いため交換費用が高くなりやすい |
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断熱材や防音性に問題あり
断熱性の高さによって冬は暖かく夏も涼しく快適に過ごしやすくなります。
逆に断熱性が低いことでエアコン費用などのランニングコストが高くなることがあります。
また、防音性も重要です。構造によって防音性の高さが異なります。
特に中古マンションを購入する場合、両隣だけではなく上の階の住人など接する世帯が戸建て住宅より多くなります。
次に紹介する近隣トラブルの原因にもなりやすいため、防音性の高い構造なのか確認することをおすすめします。
近隣住人とのトラブル
購入した物件が良くても近隣トラブルになることでストレスが大きくなります。
近隣住人とのよくあるトラブルの例は下記になります。
騒音、生活音、足音 | 赤ちゃんの泣き声や子どもの遊び声、掃除機や洗濯機の音 |
隣地との境界線 | 境界線をはみ出した置物や塀 |
駐車場や交通 | スペースをはみ出した駐車、道路で遊ぶ子ども |
ゴミ集積所 | ゴミの出し方、掃除の仕方 |
近隣住人にはどんな人が住んでいるのか、ゴミ出しや駐車のルールなどは守られているのかなど購入前にできれば確認しておきましょう。
外装の補修費用を考えていなかった
内装や設備のリフォーム費用を計算していても外装の補修費用まで考えていない人は多いです。
リビングやキッチンなど内装が綺麗で過ごしやすければ良いという考えです。
しかし、外観も綺麗なほうが良かったと住んでから塗装する人もいます。
また、見た目の問題だけではなく補修をしないことで屋根や壁の隙間から雨漏りするケースもあります。
周辺環境を気にしなさ過ぎた
「住宅街やマンションであればたくさん人も住んでいるし問題ないだろう」と購入したら自分のライフスタイルに合わなかったということがあります。
周辺環境によって生活の満足度も大きく変わってきます。
周辺環境で失敗しないために下記項目を確認しておきましょう。
- 昼夜+平日休日
昼は良くても、夜は人通りが少なくて怖い、休日は交通量が増えるなど時間帯や曜日によって異なる環境を確認します。
- 利便性
電車やバスなどの交通機関が整っているか、病院やスーパー、学校や公園など必要な施設が近くにあるかを確認します。
電車通勤の方は、始発や特急があるのか、会社まで座れるのかなど確認してみましょう。
- 治安
街灯が少なく夜道が危険、居酒屋などの飲食店や娯楽施設が多い、空き地や空き家が多いなど治安に影響する部分を確認します。
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リノベーションで後悔しないための選び方や対策
間取りが変更できる構造
部屋数を増やしたり減らしたりと間取りを変更できるのがリノベーションのメリットです。
しかし、構造によって間仕切り壁が撤去できない物件もあります。
間仕切り壁が「耐力壁」となっており住宅を支えている構造の場合、撤去することはできません。
間取りも含めたリノベーションを考えている場合には、間仕切り壁が撤去しやすい構造かを事前に不動産会社に確認してみましょう。
水回りの「移設」と「交換」
キッチン・トイレ・お風呂などの水回りの交換費用は高くなりやすい箇所です。リノベーションする際に設備の交換が必要か、グレードの高さなど十分に検討することが大切です。
また、マンションでは配管がコンクリートに埋め込まれている構造だと水回りの位置を移動することができません。
キッチンを壁側ではなく人気の対面キッチンにするなど移設を希望するケースは多いです。
配管は見えない部分なので忘れがちですが、リノベーションする際には重要になります。
ホームインスペクションを検討
ホームインスペクションとは、住宅の専門家が建物を検査し、不具合や隠れた欠陥がないか調査することです。
第三者機関に依頼するため費用はかかります。しかし、素人ではわかりにくい部分や気づきにくい箇所なども調査するため安心感を得ることができます。
設備の不具合や雨漏りによってリノベーション費用が余計にかかったなど購入後のリスクを軽減できます。
リノベーション費用を含めた資金計画
中古住宅を購入後にリノベーションやリフォーム内容を考えると失敗しやすくなります。
構造や予算の問題でやりたいリノベーションができない恐れがあるからです。
そのため、中古住宅の購入前にリノベーション費用と購入費用を合わせたシミュレーションが大切です。
必要な設備に優先順位をつける
せっかくリノベーションするならとグレードの高い設備や高性能で便利なアイテムをつけてしまいがちです。ですが、予算は無限にはありません。
また、便利そうな設備でも「スペースを広く使う」「ランニングコストがかかる」「掃除が大変」などデメリットもあるものです。
そのため、本当に必要なものか、将来的にも活用できるのかを検討し優先順位をつけることが大切です。
リノベーションもできる不動産会社に相談
中古住宅購入で失敗しないためのポイントは、購入前にリノベーション費用や内容も含めて総合的にシミュレーションすることです。
そのためには、リノベーションもできる不動産会社への依頼がおすすめです。
資金計画やリノベーションのデザイン、間取りなど総合的な相談がしやすくなります。
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