【2022年】住宅ローンは変動と固定どっちにするべき?今後の金利の動きとは
住宅ローンを組む際に固定金利と変動金利どちらを選ぶべきか迷いますよね。選ぶ金利によって同じ価格の物件でも総支払額が変わってくるので誰もが慎重になります。
そこで今回は、固定金利と変動金利を選択した人の割合や今後の金利の動き、それぞれの特徴や組み合わせができるミックスローンについて解説します。
【コラムでわかること】
- 固定金利と変動金利の割合
- 金利の動き
- 変動金利・固定金利・ミックスの特徴
- おすすめの人の条件
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住宅ローンの固定と変動の割合は?どっちにすべき?
住宅金融支援機構がおこなっている2022年2月に公表したデータによると変動金利を選択した割合が67.4%と過半数を占める結果になっています。
種類 | 割合 |
変動金利 | 67.4% |
固定期間選択型 | 21.7% |
全期間固定型 | 10.9% |
※対象は2021年4月~9月の住宅ローンを借りた人です。参照サイト:住宅ローン利用者の実態調査 住宅金融支援機構
変動金利が人気の理由は、やはり金利の低さです。変動金利は0.5%を下回るものや中には0.3%台(2022年5月)の金融商品もあり、超低金利時代の恩恵を十分に受けることができます。
では、2022年に住宅ローンを組むのなら変動金利を選択すべきなのでしょうか?気になる今後の動きについて次章で解説します。
2022年金利の動きは?コロナの影響
2020年~2021年にコロナが流行したことで世界的に経済が大打撃を受けました。その結果、なんとか経済を立て直すために金利を引き下げる動きが各国で見られました。
しかし、ワクチンが普及したことで今後の見通しが立ち、先進国の一部では金利の引き上げを開始している国もあります。
では気になる日本の金利ですが、日本では固定金利が上昇傾向にあります。
固定金利は「上昇」変動金利は「変わらず」
日本では、固定金利が上昇中であり全期間固定金利の人気商品であるフラット35も1.48%(2022年5月時点)まで上がってきています。
変動金利は変わらない金利の低さのため、ますます変動と固定の金利の差が広がる結果になっています。では、変動金利はこのまま変わらず低金利のままなのでしょうか?
変動金利は今後すぐに金利が上昇する動きは見られません。しかし、5年後10年後どのようになるのかは誰も予想ができません。
変動金利がここからさらに下がることは考えられにくく、上昇した場合の対策をすることが重要になります。
変動金利の特徴やおすすめの人の条件は?
変動金利が固定金利と比較して金利が低く設定されていることは先ほど解説しました。しかし、金利が上昇することも考えられるため、上昇した場合に備えて事前に知っておきたい特徴やおすすめの人の条件をご紹介します。
「5年ルール」は毎月の返済額が5年間変わらない
変動金利は半年ごとに金利の見直しがあります。しかし、半年後に金利が上がっても毎月の返済額にはすぐに影響しません。
なぜなら、多くの銀行では「5年ルール」を採用しているからです。5年ルールとは、5年間は月々の返済額が変わらないということです。
金利が上昇しても家計がすぐに圧迫される心配はありません。ですが、5年の期間固定型金利とはまったく違うため注意が必要です。
月々の返済額が変わらなくても利息と元本の割合が変わっているからです。
例えば、毎月の返済額13万円(元本10万円 利息3万円)だった人が、金利が上昇することで返済額13万円(元本8万円 利息5万円)と利息の支払い額が多くなります。
つまり、毎月の返済額が変わらなくてもいつの間にか総支払額が高額になっているという恐れがあります。そのため、変動金利を選択した場合には金利の動きを定期的にチェックすることが大切になります。
「125%ルール」は返済額が急上昇するのを防ぐ
「125%ルール」とは、金利が急上昇しても125%までの上昇が上限になるということです。
つまり、月々の返済額が切り替わる5年後までに変動金利が上昇し続けたとしても「返済額13万円」から「返済額18万円」に一気に跳ね上がることはありません。
急激に上がることで返済が困難になる人が急増する恐れがあるからです。そのため、毎月の返済が「13万円」なら「16万2500円」が上限になります。
ですが、こちらも毎月の返済額の上限が125%までというだけで、実際に金利が130%上昇した場合には、残りの5%分は将来に繰り越されることになります。
変動金利がおすすめの人とは?
変動金利は将来金利が上昇する可能性がある住宅ローンです。そのため、今の低金利だけを見るのではなく金利が上昇することを予想して資金計画を立てる必要があります。
【変動金利がおすすめの人の条件】
- 毎月の返済額に余裕がある人
- 手元にまとまった貯金がある人
- 住宅ローンの借り入れが短期間の人
- 将来は共働きになるなど収入UPの見込みがある人
返済額に余裕があれば金利が上昇しても対応することができます。また、35年間も住宅ローンを借りずに短期間で返済予定の人は、このままの低金利の恩恵だけを受けて逃げ切れる可能性もあります。
その他、現在お子様が小さく片働きのご家庭もお子様の成長に伴い共働きになる予定であれば世帯収入のUPが見込めて金利上昇に対応しやすくなります。
しかし、お子様が成長すると同時に塾代や部活費用などの教育費も上がることを忘れてはいけません。「収入UP」と同時に「支出UP」がいくらになるのかシミュレーションすることが重要になります。
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固定金利の特徴やおすすめの人の条件は?
固定金利には「固定期間選択型」と「全期間固定金利型」の2種類があります。
固定期間選択型は、5年固定や10年固定など期間を最初に選択し、その期間だけ金利が固定されます。期間終了後は、変動金利に変更することも可能です。
全期間固定金利型は、住宅ローンの返済終了まで金利が固定されます。代表的なものが「フラット35」になります。
どちらも変動金利より金利が高く設定されていますが、金利が固定されているため返済計画が立てやすいのが特徴です。
全期間固定金利型であれば、総支払額が住宅ローンを借りる時に決定しているため、より明確に資金計画しやすくなります。
固定金利がおすすめの人とは?
【固定金利がおすすめの人の条件】
- 安定した返済計画を立てたい人
- 今後金利が上昇すると考えている人
- お子様の教育費を削りたくない人
今後金利は上昇すると考えている人は、低金利時代の今の金利を長期間固定させることができる「全期間固定金利型」がおすすめです。
また、住宅ローンの返済額が上がることでお子様の塾代などの教育費を削りたくない人は、教育費が多くなる期間だけを固定する「固定期間選択型」がおすすめです。
「ミックスローン」で固定と変動を組み合わせる
固定金利と変動金利以外にも「ミックスローン」という選択肢があります。ミックスローンとは、固定と変動を組み合わせて住宅ローンを組む方法です。割合は自分で決めることができます。
ミックスローンのメリットは、固定金利と比べて毎月の返済額を抑えることができ、変動金利に比べて金利上昇によるリスクを抑えられる点です。
ライフプランによって柔軟に返済計画を立てることができますね。
ミックスローンの注意点
ミックスローンの組み合わせ方や契約の仕方は金融機関ごとに異なります。1つの銀行で2つの住宅ローンを契約する場合では、諸費用や手間が余計にかかります。
また、ミックスローンはリスクを軽減できますが、固定金利と変動金利の恩恵を最大限に受け取ることはできません。
まとめ
住宅ローンは金利が低い変動金利が人気です。しかし、安定性や返済計画のしやすさから固定金利を選択する人もいます。
どちらが絶対に良い!ということはありません。ご家庭のライフプランに合わせて選択してみましょう。
また、ご自身だけで考えるより返済計画から物件購入まで相談できる不動産会社に依頼することで、適切な住宅ローンを選択しやすくなりますよ。
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