住宅購入の際の注意点! 借地権のメリット・デメリット!
◆D-LINE不動産 不動産豆知識2022年 『江東区・墨田区・中央区・港区・文京区・台東区』
不動産広告を見ていて、思わず「安いな」と感じる物件があるかもしれません。
一般的に相場より安い物件があった場合は、「再建築不可」や「事故物件」など、何か安いなりの理由があるものです。
そのような相場より安い理由の一つが、土地権利が「借地権」になっている場合です。
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借地のメリット
土地の権利が所有権でなく借地の場合には、不動産の価格は安くなります。
駅から近い立地の良い物件を買おうとした場合、予算が相場感と合わない場合には、借地の物件は選択肢になるかと思います。
購入価格を抑えて希望の条件を叶えるという点は、借地のメリットです。
そして、借地の場合には、固定資産税がかかりません。
また、将来相続が発生した場合にも、土地所有権を所有しているよりは資産価値が低く評価されるため、相続税対策としても有効です。
借地のデメリット
借地のデメリットの一つは、毎月の地代が発生するという点です。
マンションの場合には管理費修繕積立金などと一緒に引き落とされるケースが多いですが、戸建の場合ですと毎月振り込まないといけない又は毎月持参しなければならないといった制約も発生します。
もう一つは、住宅ローンがきちんと組めるかという点です。
住宅ローンの商品によっては、借地の残存期間しか住宅ローンが組めないといったものもあります。
この場合、長期の35年の住宅ローンを利用したかったのに20年しか組めなかったといったケースも発生します。
最後のデメリットは、処分や売却がしづらいという点です。
もし事情により売却しなければいけなくなった場合でも、売却をするには地主の「承諾」をもらわなければいけません。
また、一般的に承諾をもらうためには、「承諾料」が発生します。
こうした手間やコストがかかってしまう点も、借地のデメリットです。
総合的な判断が必要
借地には以上のようにメリット・デメリットがありますが、その判断はそれぞれの物件によって異なります。
借地のデメリットを上回る立地の優位性や流動性が見込める地代と固定資産税の比較をした場合のコスト差、住宅ローンが組めるかなどをひとつひとつチェックする必要があるかと思います。
もし気になる物件の土地権利が借地だった場合には、ぜひ、ご相談下さい。