不動産買取のメリットと仲介との違いを解説|買取が向いているケースとは?

不動産買取

現在、不動産の売却を検討している方の中には、「1年近く売却活動をしているけれど、なかなか売れない」「マイホームの買い替えをしたいけれど、今の家が古くて売れるか心配」という悩みをお持ちの方もいるかもしれません。

売却活動が思うように進まないと、その後のライフプランにも影響が出てしまうため、できるだけ早く、希望に近い価格で売却したいというのが皆さんの気持ちだと思います。

今回は、不動産売却で悩みを抱えている方に、「買取」という売却方法を紹介します。仲介での売却との違いや、不動産買取が向いているケースについても解説しますのでぜひ参考にしてくださいね。

 


コラムのポイント
・不動産の売却方法の「買取」について概要とメリット・デメリットが分かります。
・「買取」と「仲介」それぞれのメリット・デメリットが分かります。
・買取が向いているパターン、向いている人を知ることができます。
・買取の種類「即時買取型」と「買取保証型」の違いとそれぞれのメリットが分かります。


 

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不動産買取とは

不動産買取のイメージ

不動産売買における「買取」とは、不動産会社に土地や建物を直接買い取ってもらう方法です。不動産会社を介して買主を探す「仲介」と異なり、売買活動の期間もなく、すぐに売却できるので早く不動産を売って現金化したい時に適しています。

 

買取のメリット・デメリット

買取は、すぐに現金化できる以外にもメリットがあります。仲介との違いを比較しながら、買取のメリット・デメリットを解説します。

買取 仲介
買主 不動産会社 個人
販売活動 行わない 行う
仲介手数料 不要 必要
査定の特徴 査定額=買取価格 査定額≠売却価格
契約不適合責任(瑕疵担保責任) 免除 有り(期間は1~3ヶ月間)

 

買取のメリット

・仲介手数料がかからない

仲介手数料は、不動産会社を介して買主を見つけた場合、不動産会社に支払う報酬です。買取の場合は、不動産会社が直接不動産を購入するため、仲介手数料が発生しません

例えば、物件を3000万円で売却できた場合、速算法で仲介手数料は96万円(税抜)かかる計算になります。数十万~多ければ数百万もの仲介手数料が不要になるのは大きなメリットになります。

 

・短期間で売却しやすく、すぐに現金化できる

最初に説明したとおり、買取は買主を探すための販売活動の期間がなく、売却までの期間が短いという特徴があります。物件のローン残債がなければ、買取額の交渉後すぐに決済して現金化できます。

仲介の場合は、購入希望者が見つかっても、複数の購入希望者との価格交渉などがあるため、買取よりも時間がかかります。

 

・査定額=買取額で明瞭

買取のメリットとして、査定額がそのまま買取額(売却価格)になり、明瞭でその後のプランの見通しが立てやすいということも挙げられます。

仲介では、初めに不動産会社が査定した金額と実際に売却できる金額には違いがでることがほとんどです。そのため、販売活動に時間をかけても、様々な状況から、希望の価格で売却できないというリスクがあります。

 

・近隣に知られにくい

不動産会社に仲介を依頼すると、不動産会社はチラシを打ったり、見学会の案内を出したりするなどの販売活動を行います。そのため、近隣の人に売却することをどうしても知られてしまいやすくなります。近隣に知られずに売却したいなどの事情がある場合は、買取を検討してみるのも一つの方法です。

 

・内覧などの販売活動の負担が少ない

買取の場合は、見学会の開催や、購入希望者への内覧の対応など、販売活動の負担がありません。

 

・瑕疵担保責任(契約不適合責任)が免責

瑕疵担保責任とは、不動産売却の際に売主に求められる責任で、販売する建物・土地に隠れた瑕疵(欠陥)が見つかった場合に買主は売主に対して補修や賠償請求ができる権利です。

2020年4月の民法改正後からは、売主の瑕疵担保責任は「契約不適合責任」に変わり、より売主の責任が重くなり、買主の権利が拡大する形になりました。「隠れた瑕疵」だけでなく、「契約の内容に適合しないもの」に対して買主が売主に責任を追及できるようになったのです。

買取では、買主が不動産会社の場合は、契約不適合責任が免除されるというメリットがあります。仲介による売却後に、雨漏りやシロアリ被害などの欠陥が発覚しても、売主が補償を行う責任はなく、また、買主から契約を解除されてしまうなどのリスクがなくなります。

 

不動産買取のデメリット

・相場は仲介より安い

買取による売却は、市場価格の6割~9割程の売却価格になるのが一般的です。不動産会社が物件を買い取り、再販を行う過程で、リフォームするなどの諸費用がかかります。不動産会社としても利益を出さなければならないという意味でも、相場よりも低い金額になりやすいことは否めないでしょう。

ただし、立地が需要の高い場所だったり、建物の状態が良かったりなど、不動産の条件によっては市場価格と変わらない価格で買い取ってもらえるケースもあります。

 

・対応できる業者が限られる

そもそも、買取に対応していない不動産会社もたくさんあります。再販するためのリフォームやリノベーションができる会社や、地域密着のネットワークに強い会社など、買い取った後の活用ができる業者は限られています。

また、会社によって、どこまでの不動産買取に対応できるかは異なりますが、一般的に、リフォームやリノベーションできない老朽化した物件や、売却の見込みが極端に低い立地の物件など、どうしても買取が難しい不動産もあります。

 

「買取」と「仲介」どっちを選ぶ?

悩む夫婦

・買取が向いている人、仲介が向いている人

これまで、買取のメリットとデメリットを解説してきました。

  • とにかく早く現金化したい
  • 売却に時間・手間をかけたくない、かけられない

という人は、買取が向いている人と言えます。

ただし、相場よりも買取価格が安くなりやすいことを考えると、築浅で状態の良い物件立地が良い物件は、仲介による販売活動でより高く売れる可能性があるため、少しでも高く売りたい人は、仲介を利用するか、次に紹介する「買取保証型」の売却を検討するのもおすすめです。

 

買取の2種類の方法「即時買取」「買取保証」とは

不動産買取には、この記事で解説してきた「即時買取型」の他に、「買取保証型」もあります。それぞれの特徴をまとめてみます。

 

・即時買取型

即時買取は、不動産会社が行った価格査定に納得すれば、すぐに不動産会社に物件を売却できます。
買取の条件や物件の状態は不動産会社により異なりますが、D-LINEでは、売却は秘密厳守で、即日買取できます。また、中古住宅購入後にリフォームやリノベーションを検討している方を対象に売却するので、室内がどんな状況でも売却出来ます。

 

・買取保証型

買取保証型は、仲介と即時買取を組み合わせたような方法です。一定期間(基本的に3ヶ月間が多い)、希望の価格で仲介での販売活動を行い、期間内に契約できなかった場合、不動産会社が事前に決めた価格で買い取る方法です。
仲介で販売活動中に売買が成立した場合は仲介手数料が発生し、期間内に売買が成立しなかった場合は仲介手数料が発生しないのが一般的です。

買取保証型は、ある程度、売却に時間がかけられる人で、高く売却できる可能性も欲しい人、なおかつ一定の期間内には売却を完了したいという人に向いています。

 

まとめ|買取や買取保証は実績のある不動産会社を選ぼう

今回は、不動産売却の方法の1つである「買取」について詳しく解説しました。
すでに販売活動をしているけれどなかなか売れずに困っている方や、築古や条件が悪い物件で売れるか心配な方は一度買取を検討してみることをおすすめします。

買取を依頼する際は、買取の実績が豊富な不動産会社を選ぶと安心です。また、買い替えに伴う売却の場合は、仲介も行っている不動産会社なら、住み替え先の物件の紹介もしてもらえるので買い替えがスムーズに行えますので、希望の条件に合った信頼できる会社を選びましょう。

 

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