ペットと共に快適に暮らすための家づくりとは!?

◆D-LINE不動産 不動産豆知識2022年 『江東区・墨田区・中央区・港区』

ペットは大切な家族の一員です。家を購入する際は、人もペットも快適に暮らせる家づくりを考えていく必要があります。

引越しはペットにとって不安なものです。
猫ちゃんの場合、引越し後一週間ぐらい部屋の隅の暗くて狭い所からなかなか動かなく、慣れてくると自分の落ち着ける居場所を見つける行動をしますが、通常、かなり時間が掛かるといわれています。
そこで人にもペットにも優しい快適な家づくりのポイントを調べました。

注意点

ペットの行動範囲にもよりますが家中を自由に走らせていると電気コードなどを噛むこともあるので注意が必要です。

またゴミ箱をあさり、食べてはいけない物を食べてしまったり、靴下やナイロン袋を飲み込んでしまったり、火を使うキッチンは特に危険な場所なので注意が必要です。
大型犬などはガスコンロに誤って点火することも出来ます。

出来れば人のスペースとペットとの共有スペースは区別する様に仕切る工夫やペットが届く範囲にはなるべく物を置かない事で誤飲事故や火災を防ぐことができます。

デッドスペースの有効活用でペットが落ち着ける場所を確保

一般的に階段下は収納スペースにすることが多いと思いますが、階段下にペット用ベッドや開閉式のガードを取り付け、上部はペット用品の収納スペースなどにするとペット専用スペースとして活用できます。

また猫ちゃんの場合は、高い場所が落ち着くスペースになりますから壁面にキャットウォークやキャットステップなどを取り付け、猫が自由に上下の空間を移動できるようにプランニングしてあげるととても良いと思います。
ペットの覗き窓を設置

ペットがくつろぐ場所などにペット専用の小窓を低い位置に取り付けてあげると良いかもしれません。

ペットが伸び伸びと走れる空間の確保

可愛いペットをなるべく伸び伸びと過ごさせてやりたいけど家の中を走り回るのも大型のペットになるとちょっと困ります。
そのような場合は家の庭をドッグランにしてしまうのはどうでしょう?

狭い庭でも家の周囲全体をフェンスで囲むと、ペットにとっては家の周囲が自由に走れる最高の遊び場となります。
だたし飛び出しの防止ためにはフェンスと門扉は必須になります。しかしカースペースは、危険を避けるためにも分離させたほうが良いでしょう。

猫のちゃんの場合は、猫ちゃん用の横柵のない背の高いフェンスが必要です。部屋の中で留守番が多いペットには、家の間取りに配慮してなるべくペットがくるりと周遊できるように廊下や部屋、ドアの位置を考えてみましょう。

家の外に洗い場やグルーミングルームを設置

お散歩から帰ったときになどに便利なのが、家の外に設置するペット用の洗い場。

冬でも使用できるようにお湯が出るようにしておきましょう。また、外からも直接入れるようなグルーミングルームを設置しておくとお散歩で汚れたペットをそのままグルーミングできるため便利です。

ペットも人間用のお風呂場で洗うことができますが、かがんでペットを洗うというのはかなり大変な作業です。うっかりするとシャンプーの途中で逃げ出してしまうことも…。ペット用のシンクを設置すれば、立ったままペットを洗えるため、洗う人の体に負担がかかりません。ペットが逃げ出す危険も少なくなります。

共有スペースは床材や壁材の配慮が必要

ペットを飼っているご家庭ではペットの臭いも気になることの一つです。
また壁材はペットのひっかき傷や汚れに強いものを選びましょう。近年は様々な機能性壁材が豊富にラインナップされています。ペットの臭いを吸収し消臭機能を持つタイプや調湿機能・防汚機能・ひっかき傷などに強いペット対応クロスなどがありました。また、腰壁にして壁の腰高程度の高さの部分に傷に強い壁材を貼っておくのもおすすめです。

ペットに優しい家の第一条件は床材の選択

ペットが自由に動くことができる共有部分は床材にも注意したいものです。一般的なフローリングは滑りやすいためペットの脚腰に負担がかかり、腰痛や関節炎を引き起こすこともあるそうです。

石・タイル・・・防汚性に優れ、清掃もしやすいのが特徴。
コルク材・・・樹脂加工のコルク材はクッション性に優れ、足腰への負荷が少ない
クッションフロア・・・安価で施工が可能。優れた耐水性により粗相などがあっても比較的安心できます。
無塗装・無垢材フローリング・・・フローリング表面が柔らかいので足腰への負荷が少なくなっている。(杉や松・パイン材・栗など)

人にもペットにもシックハウス対策は必要です

新築住宅を建てる際、最も注意したいのがシックハウス対策です。住宅を建てる際には接着剤や塗料を大量に使用します。また、建材そのものにも多量の化学物質が含まれています。全ての建材にF☆☆☆☆(フォースター)を採用したから安心といえるものでもありません。

有害物質が少ないというだけでゼロではない為です。ペットは人間の100万倍の臭覚を持っているといわれています。さらに驚くことに刺激臭に対しては1億倍とも言われています。
私の子供もアレルギーをもっておりますが、近年はアレルギーを持つペットが増えているようです。

ペットを含め、家族皆が快適で健康に暮らすためには、事前に十分なプランニングが大切です。そのためにもまず、ペットの習性をよく理解し、安全で安心な家づくりをすることが重要なポイントです。

これからペットを飼う予定の方を含め参考にしてみて下さい。