木造建築の耐用年度は、木造建築の寿命なのでしょうか?
◆D-LINE不動産 不動産豆知識2021年 『江東区・墨田区・中央区・港区』
結論から先に言うと、『耐用年数=寿命』ではありません!!
戸建てはよく築20年で価値がなくなるという事を聞いた事があるかと思います。
これは20年の寿命という事ではなく耐用年数が22年と言われているのでそこから「だいたい20年」という事だけが独り歩きしてしまい、木造は20年までの寿命と勘違いされているのかもしれません。
耐用年数というのは、減価償却資産が利用に耐える年数の事をいい、耐用年数の22年間は経費として計上が出来る期間となります。
また、耐用年数を過ぎると税務上では資産価値としてはゼロという事になります。
これは住宅だけでなく電化製品や機械なども同様で、全て耐用年数より経費を計算しているので、22年を過ぎたからといって使えなくなるものではく、あくまでも税務上での計算となっております。
例えば、100万円の車の耐用年数が10年だった場合、10年間毎年10万円づつを経費計上する事ができ、11年目からは資産としての価値がゼロとなる事になります。
では、実際の寿命はというと…
建物の寿命は『メンテナンス次第』ではないでしょうか?
大切に家を使っている方と、そうでない方では、家の傷み方も違いますし、定期的にメンテナンスを行っていればその分長く使えると思います。
もちろん建物のメンテナンスを行っていても経年劣化はしていきます。
どれだけ長く使用する事が出来るかが重要ですので、雨漏りや外壁のヒビなどを放置せず修繕して大切に使っていってもらいたいですね。
また、その他の耐用年数は下記の通りとなります。
◆軽量鉄骨プレハブ造(骨格材肉厚3㎜以下) 19年
◆軽量鉄骨プレハブ造(骨格材肉厚3㎜超4㎜以下) 27年
◆重量鉄骨造(骨格材肉厚4㎜超) 34年
◆鉄筋コンクリート造 47年
耐用年数が寿命ではないにしても、メンテナンスをして住み続けるのは勿論ですが、急に売却する事になったとしても日々のメンテナンスを行っておけば買い手もすぐ見つかると思います。
資産価値の観点からもメンテナンスをして高値で売却が出来た方が良いに決まっています。
是非、参考にしてみてください。