コロナ禍の下、不動産物件は供給が不足気味で上昇傾向にあります。

◆D-LINE不動産 不動産豆知識2020年 『江東区・墨田区・中央区・港区』

ここ最近、お住い探しのお悩みに「探しているけれど物件がない」というご相談が増えている気がします。

毎日、インターネットのポータルサイトをチェックして、不動産会社にメール配信登録してなどとしているうちに、物件探しに疲れてしまったというケースもあるようです。

実際に物件は減っている?

東日本レインズが発表している「首都圏中古マンション件数」を見てみると在庫件数(売り出されている物件の数)は、2019年11月から13か月連続で減少しています。

「新規登録件数」についても、減少傾向が続いています。

市場に出回る物件の数は、ずっと少ない状況が続いているのです。

物件の減少と成約価格の上昇

市場における物件の価格は、「需要と供給」で決まります。

まず「需要」に関していえば、コロナ禍による影響もありますがあまり低下している印象はありません。
「この機会に家賃を掛け捨てしている賃貸から売買に変えたい」といった要望や「テレワークに対応するために少し広い家が欲しい」などといったご希望をいただきます。

一方で、市場の物件が減っていますので「供給」は落ち込んでいます。

供給が減り需要が増えれば、結果として「価格の上昇」につながります。

「首都圏の成約㎡単価」は2019年4月以降上昇基調にあります。

希望条件を改めて見直してみる。

希望条件と市場の物件がマッチしない場合には、ご自身の希望条件を見直してみることも検討してみましょう。

まず予算についても、「なんとなく4000万円以下」といった決め方をしている方もいます。

予算については、物件探しを特に制限してしまう条件のひとつです。

予算を低く設定してしまったために条件に合う物件数が極端に減ってしまい、結局資産性の低い問題物件で決めてしまうこともあります。

それよりもしっかりと資金計画を立てたうえで、資産性の高い物件を購入する方が、結果的にはご自身の財産形成を助けることにもなります。

つぎにエリアの選定です。

「これまで住んできたから」、「馴染みがあるから」といった思いも大切ですが、予算と物件数を検討したうえで思い切ったエリア変更をしてみることもお住い探しの近道かもしれません。

我々も思いがけない場所で、住みやすい街や、便利なエリアに出会うこともあります。

住宅は、人生の中でとても大きな買い物です。慎重にご検討下さい。