お気を付け下さい、不動産が『負』動産へ変わる時!
◆D-LINE不動産 不動産豆知識2020年 『江東区・墨田区・中央区・港区』
最近では、遊休不動産、所有者不明土地、そして所有しているだけで負債になる「負」動産という言葉も珍しいものではなくなってしまいました。
今回は、「負」動産のケースをご紹介します。
【かつては誰もが憧れるリゾートマンション】
物件は、関東近県のリゾートマンションでした。
マンション内には、大浴場に露天風呂、サウナ、テニスコートなどの充実した娯楽施設もあり、スキー場までは徒歩3分という、まさに理想的なリゾートを満喫できる物件です。
ところが最近では。最近ではすっかり人気がなくなってしまいました。
そしてこのようなマンションを所有していることの最大のデメリットが、維持管理費がとても高いという点です。
充実した設備も仇になり、全く使わずに所有しているだけで月々6万円以上の出費となっていたのです。
まさに所有していること自体が負債となる「負」動産になってしまっていました。
【難航する売却手続き】
もうこのマンションを持ち続ける意味がないという場合、同じマンションで大量の住戸が売りに出されてい流場合が多いです。
そしてその金額も買った時の20分の1以下。
中には「30万円」という販売物件もあります。
売り物件が大量にある、ということで、販売価格を押下げてしまいます。
さらに、今後、共用施設が適切に管理運営されるのかも不安です。
金額の高い安いだけでなく、マンション自体の運営にも疑問符が付く物件になってしまっている場合が多いです。
【不動産は捨てられない】
不動産の難しいところは、捨てることができないという点です。
例えば乗らなくなった自動車などは、お金をかければ廃棄処分などができます。
ところが不動産には、「廃棄する」、「処分する」といった手続きがありません。
自分が死んだあとも相続により、子供たちに受け継がれてしまいます。
相続に関しては、不動産の放棄ができる制度を創設しようという動きはありますが、まだ実現していません。
【値下がりしにくい物件を選択する】
物件購入時に何よりも「将来値下がりしないこと」「資産性」を重視することを皆様にお勧めします。
人口減少が止まらない日本では、住まいの需要が減っていくことが決定的です。
もし需要がなくなってしまう地方、エリアの物件を買ってしまった場合、将来的には捨てられない「負」動産となってしまうかもしれません。
最近ではテレワークの普及により、地方物件の需要が高まっているという報道もありますが、地方で物件選びをするとしてもただ「人がいない静かな環境」という視点だけで選ぶことはおすすめしません。
将来的には人がいなくなり、ガス水道電気などのライフラインの供給が止まり、固定資産税だけを支払続けることにもなりかねません。
住宅購入は人生の中でとても大きな買い物です。十分にご検討下さい。