ご存知ですか? 登記簿上の「木造瓦葺」と「木造かわらぶき」の表記の違い?!
◆D-LINE不動産 不動産豆知識2020年 『江東区・墨田区・中央区・港区』
不動産の登記記録(登記簿)を見ると、ある建物は「構造:木造瓦葺」と記載してある一方で、別の建物は「構造:木造かわらぶき」となっています。
「瓦葺」の部分が、漢字による記載と、平仮名による記載で違っています。
どちらも建物の屋根が瓦であることには変わりないのですが、不動産の登記記録の記載方法は、「不動産登記法」や「不動産登記規則」などで細かく規定されています。
Recommendおすすめ物件
そして、平成17年の法改正の際に、「瓦」や「葺」という漢字は常用漢字ではない、という理由から、登記の表記が「かわら」、「ぶき」とするように変更されたのです。
つまり、登記簿を見て「瓦葺」と記載してあれば古い建物、「かわらぶき」となっていれば比較的新しい建物、ということが想像つくようになるのです。
(とは言っても、登記簿には新築年月日がズバリ書いてあるので、そんなところで判断する必要はまったくないのですが。)
登記記録(登記簿)は、不動産についての概要を公示することにその意義がありますので、万人にとってわかり易いものである必要があります。
公示はされているが見ても意味がわからないものでは、役に立ちません。
時代に合わせた表記の変化というのも必要となります。
ただ表記の調整はできても、権利の状況や意味については、やはり専門知識をもって見ないと理解は難しいと思います。
購入する際にリスクはないのか、購入した後もきちんと自分の名義に変更できるのか、など見極める必要があります。