相続物件でお悩みの方が増えてきています!!
◆D-LINE不動産 不動産豆知識2020年 『江東区・墨田区・中央区・港区』
最近、相続なされた物件でお困りの方が多く見受けられます。既に、ご自身のご自宅を所有されている場合が多く、明屋を相続するケースが多いです。そして皆さん、その明屋をどうしたら良いかお困りです。
例えば、最寄りの駅からはとても徒歩で行ける距離でもなく、建物自体も老朽化して住める状況ではありません。
固定資産税は毎年約5万円毎年かかります。
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また、土地の種類が「畑」になってしまっている場合など、簡単に売却することもできません。
農家の人にしか買い取ってもらえない、という非常に条件の厳しい土地になってしまっています。
維持コストがかってしまうだけの、まさに負の遺産「負動産」になっている状況です。
こういった場合、簡易査定をしてみたところ、近隣の坪単価で計算するとそこそこの金額となる場合が多いです。
・・・本当でしょうか?
よくよく精査してみると、近隣では坪1万円くらいで売りに出ている土地もあるエリアですが、売出から3年間売れていないという様な場合が多いです。
要は、相続され他物件でお困りの方が多いのは、まさに、まったく需要のないエリアの場合ということになります。
現地の環境も、新築の住宅など1軒もなく、古い家々が続くだけで、同じような空き家も点在しています。
しかも相続物件の場合、古い建物の場合が大半でせめて建物がリフォームして使えるレベルであればよかったのですが、そんな状況ではありません。
リフォームしてあって需要が多いエリアの物件であれば相続された際にその後の売却が見込めることから困って相談ということは生じないというわけです。
また土地を有効活用ということで建物を新築したいというニーズがこういったエリアにあるとも思えません。
まったく引き取り手が現れない場合には、解体して貸し農地にするといった方法も検討が必要です。
少し前までは、太陽光発電設備を設置のうえ、売電収入を得られるようにして、投資家へ売却する、という方法が流行りました。
ただ、今ではもう、売電価格の下落により、数字が合わなくなってきてしまっています。
太陽光発電事業による解決は難しいかと思います。
空き家の再生事例として、アーティストを呼んで工房にする、地域の集会施設として再利用する、テレワークなどの事業所として有効活用するなどの方法も紹介されていますが、やはり、人がいないエリアでは、解決の手立てが非常に狭められてしまいます。
「海がきれい」「温泉がある」「美しい街並み」など地域自体に魅力がある場合にも、別荘地や観光地のような活かし方ができると思いますが、今後はニーズのあるエリアと、そうでないエリアの二極化がますます進んでいくのではないかと再確認させられました。
土地や建物といった不動産は、不要になったからといって捨てることができません。
また、保有し続けるだけでもコストのかかる資産です。
不動産のご購入を検討される場合には、資産価値の落ちないエリアかどうか、しっかり吟味されることをお勧めします。