中古物件に安心を ホームインスペクションとは【D-LINE不動産】
新築の物件と比べ中古物件の場合、築年数の違い、今までのメンテナンスなどの問題など、分からない部分が多くあるのが現状です。しかしこれから中古物件で新しい住まいを検討している人であれば、安心・安全に暮らせる住宅が欲しいと心から願う部分です。
日本全国にある空き家などの問題の解決策として「中古住宅市場活性化」は必須です。そのひとつとして国土交通省では中古住宅市場活性化のために取り組むべき施策をいろいろと公表しています。近年その中の重要項目として、注目されているのが「ホームインスペクションの普及」です。
ホームインスペクションという聞きなれない言葉ですが、いったいどんなことが実施されているのでしょうか。ホームインスペクションの現状やどんなことに使われているのかなど、広い視点で解説していきます。中古物件を、不動産を安心して購入するために、必要な知識となります。自分たちの暮らす住まいを守れるのは、自分なのです。
~table of contents~
D-LINE不動産 資産価値を高める不動産選び
全国のマンションの資産価値がまるわかり!「全国マンションデータベース」をご利用ください。
https://self-in.com/koto01/mdb
Recommendおすすめ物件
ホームインスペクションとは
まずはホームインスペクションについて解説していきましょう。
ホームインスペクションとは住宅診断・建物調査という意味です。住宅のデメリットは、見た目でその建物が安全なのかを判断することは難しいという点です。建ててしまうと見えなくなってしまう部分も多く、外から見た状況ではとても良い状態に見えても、ふたを開けてみたらビックリなどという危険性も含んでいいます。
そのような住宅のリスクの予防の手段として、ホームインスペクションがあります。この診断や調査は誰にでもできる訳ではなく、住宅に精通したホームインスペクター(住宅診断士)が実施します。住宅の劣化状況や欠陥の有無をはじめとして、改修すべき箇所やその時期など幅広い視点からアドバイスをしてくれる専門家です。
実際に欧米諸国では、取引全体の約70~90%の高い割合でホームインスペクションが実施されています。日本と違い海外では訴訟などの場合、とても大きな金額が提示されるケースなども考えられます。万が一の訴訟リスクとホームインスペクション費用を比較しても、しっかりと実施しておくことが「企業のリスク管理」に対して有効的と考えられているのかも知れません。
そのような中古物件に対する安心度から、中古物件の流通シェアも高い水準となっています。例えば日本の場合、全住宅流通量に占める中古住宅の流通シェアは約13.5%という数値になっていますが、この数値は欧米の諸国と比較すると約6分の1程度の低い数字なのです。
現在では「中古住宅取引の際にホームインスペクション(住宅診断・建物調査)の説明が義務化(2018年4月より施行)」されました。中古物件を取り扱う宅建事業者は中古住宅の媒介契約時、売買契約前の重要事項説明時などにおいて内容を確認することになっています。
なぜホームインスペクションが必要なのか
ホームインスペクションが近年注目されている理由には、調査することにより現時点での建物のコンディションが明確になる部分があげられます。販売会社ではなく住宅の設計・施工に詳しい建築士などの専門家が、調査することにより信用性も高まります。
お客様が心配なく安心して購入できるシステムづくりは、お客様の安心・安全などはもちろんのこと、物件の品質の保持、販売側のリスク管理の対策づくり、品質の良い中古物件の流通量アップなどさまざまな部分にプラスαをもたらしてくれます。
どんな項目を調べてくれるのだろうか
建物の状態を診断する・調査するホームインスペクションですが、一体どんな項目で確認されるのでしょうか。ここでは一般的な調査項目を解説します。建物にとって、購入者にとっても利点のあるホームインスペクション。しっかりと把握しておきましょう。
<ホームインスペクション(住宅診断・建物調査)の診断項目>
〇著しく建物の傾きが発生していないか
〇不同沈下している可能性はないか
〇継続して発生していると思われる雨漏りの形跡はないか
〇構造耐力上主要な部分の著しい損傷はないか
〇躯体の腐食・変形の有無の確認
〇屋内給排水管の著しい劣化、漏水やその形跡はないか
〇詳細な調査を行う必要のある箇所の有無はないか
など、住宅全部を確認して診断します。ホームインスペクションが行われたから100%安心とは言い切れませんが、未然に住宅に対するリスクを知れること、対策を練る気カウがあることは大きなチャンスです。
※国土交通省でも中古住宅市場活性化のために取り組むべき重要施策と位置付けています。
出典:国土交通省|インスペクションガイドライン http://www.mlit.go.jp/common/001001034.pdf
Recommendおすすめ物件
さまざまなシーンで利用されている ホームインスペクション
住宅購入の際の大きな味方となってくれるホームインスペクションですが、診断を行うことでその結果はどのように活用されているのでしょうか。診断・調査された結果は、現状では下のような場面で活用されます。
〇中古物件の購入者が判断材料として活用する
やはり一番大きな活用の方法は判断材料としての活用でしょう。欠陥部分などを未然に知ることや対策を練れることなど、活用の幅はさまざまです。一番は家族をも待ってくれる安全な住宅が提供されるという「安心感」でしょう。
〇既存住宅売買瑕疵(かし)保険に活用する
これからずっと住み続ける住まいとなる訳ですから、新築より古い分建物に支障が出るのでは心配になる方もいらっしゃるでしょう。万が一の出来事は、中古物件だから発生する訳ではありません。しっかりと施工された建物であるのか、メンテナンスなどの実施状況によっても変化します。
中古物件にも保証が何もない訳ではありません。政府が後押ししている「既存住宅売買瑕疵保険」というものがあります。この瑕疵とは隠れた欠陥のこと表し、中古住宅の基本性能に関する検査と瑕疵に対する保証がセットになった保険制度です。
国土交通省住宅局住宅生産課からも下のように公表されています。
既存住宅売買瑕疵保険について
既存住宅売買瑕疵(かし)保険は、中古住宅の検査と保証がセットになった保険制度です。住宅専門の保険会社(住宅瑕疵担保責任保険法人)が保険を引き受けます。
特徴その1 安心が確保された既存住宅売買が可能となります!
既存住宅売買瑕疵(かし)保険に加入するためには、住宅の基本的な性能について、専門の建築士による検査に合格することが必要です。これにより、中古住宅を購入しようとお考えの方にとって、安心が確認された住宅の取得が可能となります。
特徴その2 万一の時にもあんしんです。
後日、売買された中古住宅に欠陥が見つかった場合でも、補修費用等の保険金が事業者(事業者が倒産等の場合は買主)に支払われます。
出典:既存住宅売買瑕疵保険について|国土交通省住宅局住宅生産課
住み続けた後に発生する費用の把握に活用する
長年住み続けていくと住宅にも疲れが見えてきます。これが経年劣化です。メンテナンスなどをしっかりとすることで予防することはできますが、やはり修繕などを考えなければいけない箇所も発生します。
中古物件の場合、自分たちが済む前からの状況も疲れの部分に蓄積されています。どんな物件を購入する場合でも、後々かかるであろうメンテナンス費用や間取りや内装に改修・修繕を行うリノベーション・リフォーム費用も頭の片隅に置いておかなければいけません。そういう費用や行った方がいい目安の期間なども予想することが可能です。
せっかく購入するマイホーム。長く楽しく過ごせる環境を求めるためにも、ホームインスペクションを有効的に活用してみませんか。D-LINEではホームインスペクションについても分かりやすくご説明しています。興味のあるかたはぜひお気軽にお声がけください。
「不動産を買う人の利益」を大切にしています
当社ou2(オーツー)株式会社は、木造注文住宅(クレバリーホームfor Tokyo)、リフォーム(アールツーホーム)、3-8階建て鉄骨住宅(M-LINE)、不動産・リノベーション(D-LINE)など総合住宅サービスを提供している会社です。そして中古物件などを取り扱うD-LINE(不動産・リノベーション)では、「買う人の利益」を優先することを第一に「買主様に寄り添って仲介をするバイヤーズエージェント」を目指しています。
「買う人の利益」に対するこだわりのポイント
POINT 01
下がりにくい物件を
ご提案いたします。
POINT 02
得になるメリット情報を
しっかりお伝えします。
◎リフォームローン、住宅ローンの選び方
◎民間、地方自治体、国の補助金制度
◎リノベーションの必要性とその費用
POINT 03
ネガティブ情報も
しっかりお伝えします。
築年数、リノベーション向き不向、
耐震、液状化、浸水リスク、
維持管理にかかる費用など
POINT 04
ご購入+リノベーションを
ワンストップでご提案
リノベーションのご希望のお客様には
ワンストップでご提案ができます。
購入物件の状況により、必要であればリノベーションのお手伝い
建築会社からスタートした私たちだからできる「不動産仲介とリノベーションを高品質に、ワンストップでご提供する」ことが可能です。不動産とリノベーション、両方の知識と業務ができる専門スタッフがお客様のお手伝いをいたします。
住宅のお悩み・疑問・お困りごとなど、お気軽にお声がけください。