中古物件をリフォームする!費用や注意点を紹介

近年、新築一戸建てばかりではなく、中古物件を購入してリフォーム・リノベーションして住む方が増えてきています。気になる方も多いと思いますが、実際に中古物件をリフォームするメリットにはどのような点があるのでしょうか?

今回は中古物件をリフォームして住むメリットやデメリットをご紹介します。ぜひ参考にして住まい選びの一つの選択肢として考えてみてください。

中古物件の基礎知識

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中古物件のリフォームの前に中古物件や住まい選びについての基礎知識をご紹介します。一生に一度の住まい選びだからこそわからないことがあって当然。ここで整理してより良い住まい選びが出来るようにしておきましょう。

住宅購入の種類

日本では一般的に住宅を購入しようとすると5種類のタイプがあります。「新築戸建て」「中古戸建て」「新築マンション」「中古マンション」「注文住宅」です。それぞれどのような住宅なのでしょうか?

新築戸建て

一般的に言われる一軒家です。新築で建てられた一軒家を購入することになります。新築なのでもちろん誰も住んだことない新しい家でその時々の最先端の技術やデザインが組み込まれています。

中古戸建て

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誰かが住んでいた一軒家を購入することになり、新築よりも価格は安く購入できます。中古の場合は築年数は数年〜30年以上と物件によって様々です。築年数が古い場合は家の断熱・耐震性能が悪くリフォームをしなければならない場合もあります。

新築マンション

一軒家ではなくマンションを購入して住むことになります。新築マンションは資産価値としても高く、転勤などで住まなくなっても売却や貸出が一軒家よりもしやすいというメリットがあります。

中古マンション

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住んでいた中古のマンションを購入することとなり、新築マンションよりも価格は安く抑えることができます。駅近マンションなど立地が良い場所を安く購入できる場合もあり、探すと掘り出し物が見つかる可能性も高いです。

注文住宅

自分で土地を購入して、一軒家を自分の好きなように建てることです。自分の好きな家にできる分、価格は高くなることが多く土地を自分で探すなど手間も増えます。

リフォームとリノベーションとは?

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これから一戸建てを購入しようという方にとって最近聞くようになった言葉の一つに「リノベーション」があります。このリノベーションとはリフォームとどのように違うのでしょうか?違いを見てみましょう。

リフォームとは?

リフォームとは修繕・元に戻すという意味合いが強いものとなります。壊れた箇所を修理したり、古くなった部品を交換して新品に戻したりと自分の今の家を復元していく意味で使われることが多いです。

リノベーションとは?

リノベーションとはリフォームの一種で修理に止まらず家をより良くするリフォームのことを言います。例えば家の断熱性能をもっと上げるリフォームやデザイン、間取りをガラッと変えてしまうリフォームのことを指します。

中古物件のメリット・デメリット

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住宅購入の種類やリフォームについて少し理解したところで、いよいよ中古物件についてご紹介していきます。まず、中古物件を購入して住むというのはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?見ていきましょう。

中古物件のメリット

中古物件のメリットとしては「価格面」「立地」「敷地面積」があります。それぞれどのようなメリットなのかご紹介していきます。

新築住宅よりも安い

おそらく、中古物件の購入を考える方がまず思い浮かぶのが価格の安さではないでしょうか?どんな商品もそうですが、中古物件は新築物件よりも安く購入できます。リフォームやリノベーションを行なって自分の好きな間取りやデザインの家に変えた場合でも新築を建てるより安くなるケースが多いです。

立地が良い場所の物件を購入できる可能性がある

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戸建てもマンションも駅近など立地が良い場所からだんだん遠くへと建築場所が移り変わっていくので、昔建てられた家は立地が良い場合が多いです。さらに、既に周辺地域も含めて住んでいる方が多数いるので、学校やスーパーなど家の周辺環境を確認した上で購入を決めることができます。

敷地面積が広いこともある?

現在、日本では土地がなくなってきており、だんだんと家も狭く作られるようになってきました。逆に言うと30年以上の築年数など昔建てられている家は今よりも広く庭も付いているなど、少しゆとりのある家が多いのです。家の状態や庭の広さを確認できるのも中古住宅のメリットとなります。

中古物件のデメリット

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逆に中古物件のデメリットはどのようなものがあるのでしょうか?中古物件には「老朽化」「耐震・耐火が弱い」「設備が古い」などがあります。それぞれご紹介します。

構造体が古くなっている可能性がある

みなさんが物件を見たときに壁や床などの目に見える部分が古くなっているとすぐにわかると思います。しかし、その内部である柱などの構造体も古くなって、修繕・交換しなければならないことがあります。そして、この構造体は通常は目に触れないので専門家に調べてもらわなければなりません。

耐震・耐火基準が変わっている

1981年(昭和56年)に建築基準法が改正。現在の耐震基準となりました。それ以降に建てられた家なら今と変わらない耐震構造を持っているのですが、1981年以前の家は耐震性能が基準に満たしていない場合もあるので要注意です。耐火構造も年々技術は進歩しているので逆に言うと昔の家はあまり性能が高くない可能性もあります。

家で使用している設備も古い?

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家の構造体や壁・床に限らず、暖房設備・エアコン・風呂・トイレなどの住宅設備も当時の設備を使用しているので古いままの可能性が高いです。中古住宅を購入する際には設備についてもしっかりと確認して、リフォームや交換の必要がないか考えましょう。

中古物件のリフォーム費用は?

中古物件をリフォームして住もうとした時に気になるのはやはり費用だと思います。どのくらいリフォームにかかるのか、新築を建てる時よりも本当に安くなるのか、気になりますよね?

ただ、実は中古物件のリフォームはリフォーム箇所がどの程度あるかによって300万〜1500万程度まで変動するので相場を示すのは難しいのです。ただし、リフォーム箇所によっての相場は示せるのでご紹介していきます。

リフォームでは小さいリフォームを除けば300万、500万、1000万〜で大きく分かれます。

300万:水回り(風呂、トイレ、キッチンなどの交換)+内装の修繕など

500万:水回りを含む内装(壁紙など)の交換+外壁塗装

1000万〜:スケルトンリフォーム(一度、柱などの構造体のみにして間取りからリフォームをかけて内装を全て交換するリフォーム)

リフォーム業者はリフォームしたい箇所によって見積もりを出してくれるので、予算と合わせて足したり削ったりしながら、予算内でリフォーム箇所を組み合わせることができます。まずは予算を決めて相談してみるのが良いでしょう。

中古物件をリフォームする際に注意する点は?

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ここからは実際に中古物件をリフォームすることになった際に注意した方が良いことをご紹介します。中古物件の購入を決める前に参考にしてもらい、業者への確認などを行なってください。

間取りを変更すると費用がかかる

リフォームで一番と言って良いほど大きな工事が間取り変更です。この間取り変更は構造体から追加や変更をかけなければならないかで工事費用が大きく変わります。間取り変更をしたい場合はまずリフォーム業者に相談してどの程度費用がかかるか確認してからにしましょう。

1981(昭和56)年以前の物件には要注意

中古物件のデメリットでもお伝えしましたが、1981年以前の物件は現在と耐震基準が変わっています。一見、綺麗な家だったとしても、スケルトンリフォームする必要が出てくる可能性があるのです。その場合、かなり費用がかさむので1981年以前の物件を購入する際にはその前に専門業者に調べてもらう方が良いでしょう。

まとめ

今回は中古物件のリフォームについてご紹介しました。

空き家問題などが出てきている現代において、中古物件を購入してリフォームすると言う流れはますます加速していくことが予想されます。注意点をきちんと押さえた上で、賢く購入すれば新築物件よりも安く良い家に住めるのでぜひ検討してみてください。