リファイニング工事 老朽化建築物の再生

リフォームやリノベーションの分野で、「リファイニング工事」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。言葉の雰囲気でない内装や設備のリフレッシュのようなイメージをお持ちになるかもしれませんが、「リファイニング工事」とは、

⇒⇒旧耐震準の建物や老朽化して弱体化した構造躯体の耐震性能を軽量化や補強によって、現行の耐震基準レベルまで向上させるとともに、意匠の転換や用途変更、設備一新を行い、建物の長寿命化を図る工事の事です。

「リファイニング工事」はまさに現行法に適用させることで、完了検査済証の交付を受けることが出来ます。

昭和56年以前に建設された新耐震基準を満たしていない建物を、構造躯体を再利用しつつ、
現行の基準に合わせた耐震補強工事を行うには様々なハードルや、予算面の問題があるのは事実ですが、全てを新しくする建て替えの必要性を考えたときに、使用する目的や用途に合わせて検証をするべきことになります。

不動産経済研究所の発表では分譲と賃貸を合わせて東京都内で建っている約13万3,000棟のうち、2割にあたる約2万5,000棟が「旧耐震基準」で建てられたもので、現在の基準を満たしていないそうです。

三井不動産が「長寿命化」によって老朽化マンションを再生する新手法「リファイニング工事」を公開したニュースを見ました。このニュースの中での「リファイニング工事」は建物の構造を保つために必要な骨組み以外を全て解体し、新たな壁などを加えることで、建物全体の耐震性能を上げるというものです。さらに、残した骨組みも、古いコンクリートの中の鉄筋部分に薬品を直接注入する「リハビリカプセル」工法によってコンクリートの寿命、ひいては、建物の寿命を大幅に延ばせるのだといいます。建て替えに比べてコストは安く、工期も短くなるということでした。

リファイニング工事は戸建てにもあります。

一般にリフォームとは内装の模様替えなどの小規模な工事をさし、リノベーションは全面的な改修等の、大規模な工事を行なうものとして捉えられています。

一方、リファイニングとは、老朽化した建物の大部分を利用しながら、大胆な意匠の転換や用途変更、設備配管、電気配線、住設機器の更新までを含む工事のことで、新たな枠組みとして区別され始めています。

戸建てリファイニングでは、リフォーム、リノベーションの持つ意味に加えて設備配管更新や耐震補強まで含めた、物件の根本的な改修をおこなうため、物件の寿命が延ばすことができ、従来よりも長く暮らし続けることが可能になるそうです。

建物のインスペクション(現況検査)を行う必要がまずはありますが、専門家に頼む必要があり検査そのものに費用がかかりますが、これからは不動産を売買する際にも選択肢の一つになっていくのではないかと思います。

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