マンションの敷地についての豆知識??

戸建て住宅に比べて、マンションの敷地はあまり気にならない??

新築や中古のマンションを購入する場合、土地(底地)についてはどのようなことが気になるでしょうか。大概の方は「権利関係」という事になると思います。
「所有権」「借地権」「地上権」などの権利が主なものですが、土地の権利によっては不動産の価格面にも影響があります。
登記の手続き上は、「敷地権化されている」マンションについては、建物の名義変更だけをすれば、土地の名義変更も完了することになっています。この建物に土地がくっついてくる状態を「敷地権化」と言います。マンションの場合は土地だけを切り売りするような売買はできないようになっているケースが多いと言えます。

一方、古いマンションの場合、この「敷地権化」がされていないため、建物は建物で、土地は土地で名義変更をかけなければならないケースもあるようです。そして、もう1つ気にしなければならないのが、マンション底地の数(筆数)です。

住所変更やローン完済後の抵当権抹消手続きなどの際の手数料(=登録免許税)は、不動産の数で決まります。建物1戸、土地1筆であれば登録免許税2,000円ですが、土地の数が増えてしまうと、その分手数料が嵩んでしまいます。一般的にマンションのデベロッパー等は、マンション用地を仕入れると、測量して、「合筆」手続きを行います。

この「合筆」をすることで、多くの土地をまとめて1つの土地にすることができます。では、なぜ合筆されていない、土地が多数となるマンションが存在するのでしょう。実は、この合筆をするには、いくつかの条件があるのです。

その一部が、「所有者が同じであること」「地目が同じであること」です。

ジョイントベンチャー(JV)と呼ばれる、いくつかの会社が共同で事業を行った場合ですと、土地所有者がそれぞれ異なってしまうため、合筆ができないこともあります。また、土地面積が大規模になると、地目が「宅地」となっている箇所や「山林・雑種地」の箇所など、土地の種類が混在していまい、やはり合筆できないといったケースが生じます。

敷地が多いマンションであっても、普段の生活には支障ありませんが、手続きが必要となった場合に、思わぬ出費が発生してしまうこともあるようです。
不動産ご購入の際の予備知識的はお話ですが、知っておいて損はしないお話と言えます。

不動産のご購入(ご売却)の際には、D-LINEに是非ご相談ください!