重要確認事項です! 大地震から学ぶ住宅購入のポイント!!
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■春先から日本周辺で頻発する地震情報について
石川県の能登地方で6月19日に最大震度6弱の地震が発生しました。この地震を踏まえ、政府の地震調査委員会(委員長・平田直東京大名誉教授)は6月20日、文部科学省で臨時会合を開き、長期化地震につながる懸念を発表しました。
その予兆として、春先から日本周辺で震度3~4程度の地震が頻発していました。3月以降、これまでに最大震度4以上は全国で計23回を数え、今回の地震を含めると26回となりました。1~2月の計3回から大幅に増えており、5月29日も茨城県沖を震源に震度4が観測されたばかりでした。気象庁の発表によると地震活動は活発な時期と落ち着いた時期がある事を発表されていますが、日ごろの備えは欠かせない事が改めて実感できます。これから不動産購入をされる方は、改めて地震大国日本という事を頭の片隅において欲しいと思います。
<3月以降の、最大震度4以上の地震(全国で合計26回発生)>
日高地方東部:震度4(1回発生)
岩手県沖:震度4(1回発生)、震度5強(1回発生)
福島県沖:震度4(1回発生)、震度5弱(1回発生)、震度6強(1回)
茨城県沖:震度4(1回発生)、震度5弱(1回発生)
茨城県北部:震度4(1回発生)、震度5弱(1回発生)
茨城県南部:震度4(1回発生)
東京湾:震度4(1回発生)
愛知県東部:震度4(1回発生)
能登地方:震度4(3回発生)、震度5強(1回発生)、震度6弱(1回発生)
能登半島沖:震度4(2回発生)
京都府南部:震度4(2回発生)
和歌山県北部:震度4(1回発生)
※上記地震の発生回数は2022年6月21日現在のものとなります。
■2018年以降、地震の活動期となり、そのようなタイミングで住宅購入をされる方へ
3月以降、震度4を4回観測した石川県の能登半島は6月19日に発生した地震の予兆があった事になります。2018年ごろから地震は増加傾向で、2020年12月からはさらに活発な状況が続いています。この能登半島に火山はなく、群発地震が起きやすいとされる場所ではありませんが、地下で活動する高圧の熱水が要因との指摘もあるが、明確なメカニズムはわかっていないようです。
■首都圏で住宅購入を検討される方へ 人生の1/3の時間を自宅で過ごす事を考える!
首都圏では3月以降、最大震度4や5弱の地震が続いております。首都圏の地下は、陸の北米プレートの下に海の太平洋プレートとフィリピン海プレートが沈み込む複雑な構造で、もともと地震が多発する場所です。その為、これから住宅購入をされる方には、住宅の耐震性についても考慮していただきたいと思います。2021年10月に首都圏で5強を観測した地震は千葉県北西部が震源で、過去にも同規模の地震が繰り返し起きています。
また日本政府は、M7クラスの首都直下地震が今後30年以内に70%の確率で起きると発表しておりますので、これから住宅購入をされる方は、この規模の地震を経験する可能性がある事を強く認識しておいて欲しいと思います。
死者が最大32万人に上ると想定される南海トラフ地震については、かなりの備えが必要だと思いますが、人生の1/3の時間を自宅で過ごす事を考えると、このような地震が多い時期に住宅購入をされる方は、耐震性の重要性を考慮して、ご自宅探しをしていただきたいと思います。現在、不動産価格が高騰し、建築単価も上がっています。ついつい地震に対する備えを見落としがちですので、常に日頃の備えの大切にしていただきたいと思います。
今後の参考にお役立て下さい。