一度、しっかり見直しておきましょう! 防災の日をきっかけにして!!
今年も9月1日の防災の日を迎えました。
防災に関するニュースなども増える時期なので何となく防災意識が高まる時期です。
警視庁が9月1日に都内各所で大地震の発生を想定した交通規制を実施するというニュースがありました。
環七内側を一時閉鎖 足立区の国道4号も 9/1都内約100か所で同時大規模な交通規制
お仕事などで車を使う方にとっては迷惑と捉えられるかもしれませんがこういった訓練の積み重ねが、いざという時の備えとなります。
煩わしいと切って捨てるのではなく、ご自身を顧みて身の回りの防災対策のチェックに意識を向けてもらいたいものです。
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■避難訓練は大切です
避難訓練と聞くと学生時代を思い出す人も多いのではないでしょうか。
非常ベルを合図に地震を想定した場合は机に一旦身を隠し、その後、教師の先導でぞろぞろと校庭へ移動します。
津波警戒エリアなど避難訓練に力を入れている学校などは着の身着のまま飛び出していく実践的な訓練を行うところもあるようです。
学生たちからすると「なぜこんな面倒なことをやらなければならないのか?」といったところでしょうが、生徒の避難訓練に対する姿勢が良くなくても実際に避難訓練で経験したことは、災害発生時に活きてきます。
例えば学校の場合は教師の避難指示に従うという最低限の行動が徹底できます。避難訓練での経験がないと最悪の場合生徒がパニックを起こしてしまい、避難口に殺到してしまうことも考えられます。
皆さまがお勤めの企業でも避難訓練は行われているでしょうか。
自治体によって制度は異なりますが、企業ごとに防災責任者を設置し、定期的に訓練を行う事業所が多いです。
特に高層ビルの場合、ビルが想定している避難行動が徹底できないと大きな被害となってしまう恐れがあるので災害時の避難行動について反復訓練を行うようです。
■ご家庭でも避難訓練を
学校や職場で避難訓練が実施されているケースは多いのですが、ご家庭はどうでしょうか。
マンションにお住まいの方は管理組合が主催する避難訓練が行われているかもしれませんし、町内会や消防団の活動が活発な地域は定期的な催しがあるかもしれません。
しかしご家庭で自発的に避難訓練を行うのはあまりないのではないでしょうか。
災害発生時は1分1秒が生死を分けることもあります。家庭における避難行動の反復訓練も必要です。
一口に避難訓練といっても想定する災害によってやることが変わります。
全てをまとめて行おうとすると大変ですし、継続できないので1年で4回くらい避難訓練を行うと想定して、それぞれテーマを定めるのが良いと思います。
火災を想定するなら初期消火活動、地震なら瞬間的に身を守る訓練、津波なら緊急避難場所へ素早く移動する、など想定する災害でやることを変えるのが飽きないコツです。
ご家族が外出先(学校や勤務先)で被災した場合の集合場所や連絡手段などを確認することも大切です。
最後に備蓄してある非常食をチェックし、古いものを家族で食べます。電気やガスを使わない調理を実践するのも良いでしょう。
ご家庭での防災訓練は定期的な防災イベントにするのが継続のコツです。
■なぜ訓練が必要なのか
なぜ避難訓練が必要かと聞かれたら、私は「いざという時にパニックにならないため」と回答します。
本やテレビで見たり聞いたりしただけでは想像の範囲でしかなく、思った通りにならない時に得てしてパニックに陥ってしまうものです。
例えば地震が発生したら机の下に隠れましょう、屋外へ逃げましょう、と言われますが、大地震の瞬間は大きな揺れにバランスを取るのがやっとで何も身動きが取れなくなります。
この「身動きが取れない状態」を経験していることで、大地震発生時にパニックに陥る状況を防ぐことができます。
地域の消防署や防災施設には大地震動が体験できる装置が設けられています。
関東大震災に由来のある9月1日や、阪神淡路大震災が発生した1月17日は地震をテーマにした防災イベントが各地で行われますので、経験のない方はぜひ大地震動を体感することを強く推奨します。
今回は避難訓練をテーマに記事を書きました。
これから家を買う方は、住宅購入後に防災・避難計画を立てることを忘れないようにしてください。